2025-10

diary

第9話 彼女の寝顔と眼鏡

週末の昼下がり、僕はリビングのソファで本を読んでいた。活字を追うこと自体は、普段の仕事と変わらないが、この時間は何にも追われることのない、僕だけの静寂だ。ふと、顔を上げると、隣のソファで彼女が眠っていた。膝には読みかけの本が開きっぱなしで、...
diary

第8話 逢えない日々

会議室の窓の外は、もうすっかり暗い。資料の山と、鳴りやまないメールの通知。立場上、年に数回、どうにも抜け出せない「戦場」のような日々が訪れる。そして、今がまさにその時だった。彼女と会えない日々が、もう一週間になる。いつもなら、仕事終わりに「...
diary

第7話 雲と綿あめ

休日の午後、天気予報は晴れ。僕たちは、ただなんとなく、大きな公園に出かけた。芝生にシートを広げ、僕は本を開き、彼女はスマートフォンをいじる。そんな、何をするでもない時間が、一番贅沢だと感じるようになったのは、いつからだろう。ふと、彼女が隣で...